どうもフリーランスデザイナーのヨシダマサ(@onof_yoshi)です。
よくwebサイトで、Illustratorで文字をネオンサインっぽく見せる方法を目にします。
今回は文字ではなく、オブジェクトのバックを光らせて存在感を演出する技をご紹介しようと思います。
これから紹介する技を使って、実際にこの記事のアイキャッチを、オシャレなお店の看板のバックライト風にしてみました!
このアイキャッチを参考に解説していきます。
ぜひデザインの参考にしてみてください!
便利なIllustratorのアピアランス機能
今回の光の加工はアピアランス機能使って作成します。
ですが、そもそも「アピアランスってなんぞや?」と思う方も多いかもしれません。
僕もフリーランスになってからしばらくアピアランスなんてものは全く使ったことがありませんでした。
アピアランスとは簡単に言うと、オブジェクトの「外観・見た目」を指すものです。
通常オブジェクトのバックをぼかしたい場合、コピーして背面にペースト。次にぼかし(ガウス)などの効果を適用します。
このやり方だと、個別のオブジェクトが2つ存在しますね。
一方、アピアランス機能というのは、1つのオブジェクトに「ぼかし効果を記憶」させるというか、「ぼかしを内蔵」させられるみたいな。
そんな感覚です。
僕は、知り合いのデザイナーから「袋文字を作るんなら、アピアランス使えよ」と言われたのがきっかけで使い始めました。
すごく便利で、ぼかしなども後から簡単に変更できるので、袋文字などオブジェクトを加工する場合は必ずこの機能を使っています。
オシャレに光る看板風オブジェクトの作り方
IllustratorのバージョンはCC2015を使用しています。
まず、アピアランスパネルを表示させるには
メニューの「ウインドウ」→「アピアランス」を選択。
それと、最初に「効果」→「ラスタライズ…」を選択して
「解像度:高解像度(300dpi)」に設定するとぼかしが滑らかに表現されます。
お好みで背景素材を用意
オブジェクトを加工する際に、背景素材を用意します。
もし背景素材が必要ない場合は、光が映えるように黒か暗いトーンの色だけでもいいです。
今回は壁に掛けた看板風にしたいのでタイルの背景にします。
いよいよオブジェクトの加工
オブジェクトの加工をしていきますが、今回は光の階調を三層にします。
理由は光の層を作ったほうが、質感が増してよりリアルっぽく見えるんですね。
カラーモードはアイキャッチ用の画像なので、RGBモードで作成します。
オブジェクトの大きさは約256pt四方。
1 背景画像の上に加工するオブジェクトを配置
今回使用するイラレアイコンをグループ化しておきます。
2 アピアランスパネルに新規線を追加(光の一層目)
グループ化したイラレアイコン選択した状態でパネル左下「新規線を追加」クリック
(塗りも一緒に追加されるかもしれませんが、塗り色なしのまま無視してOK)
3 線をドラックして下に移動させる
線がオブジェクトの上に乗っかっているので、オブジェクトの背面に線を移動させます。
4 線の幅と色を設定
線幅[5mmまたは14pt]
色[R:255 G:255 B:215]
5 線をぼかす
アピアランスパネル内の線を選択します
メニューの「効果」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」を選択
半径:[15pixel]
不透明度:[初期設定(不透明度100%)]
プレビューにチェックを入れると、見た目を確認しながら作業できるので便利です。
6 光の二層目を作る
一層目の線を1つ下にコピーしてきます(option+下にドロップ)
作業は4&5の繰り返しで、設定は下記の通り
線幅[20mmまたは57pt]
色[R:255 G:225 B:180]
ぼかし(ガウス)の半径:[42pixel]
不透明度:[60%]
7 光の三層目を作る
二層目の線を1つ下にコピーしてきます(option+下にドロップ)
作業は4&5の繰り返しで、設定は下記の通り
線幅[38mmまたは108pt]
色[R:255 G:225 B:180]
ぼかし(ガウス)の半径:[120pixel]
不透明度:[60%]
これで完成!!
この加工は、一層目までの作業を覚えておけば、二層目以下は幅やぼかし加減を調整するだけで簡単に出来てしまいます!
複雑で難しい透明機能も使用しませんので、ハードルは低めだと思います。
他にも、こちらのかすれた感じがかっこいいグランジ風のデザインTipもあります。
ちなみに僕は今回ご紹介したようなTipsを教えてくれる人が周りにいないので、自分で本を買ったりして勉強しています。
デザインソフトの勉強本でイケてるのって少ないんですけど、この本はおしゃれでかっこいいイラレとフォトショのテクニックがたくさん載っていて良本なのでおすすめです。
便利な機能を使いこなして、よりオシャレでクオリティの高いデザインを!
まとめ
いかがだったでしょうか。
もし、「いや、こうしたらもっとカッコいい感じで出来るよ」っていうのがありましたら、教えてください!
最後まで読んでくれてありがとうございます。