どうも、フリーランスデザイナーのヨシダマサ(@onof_yoshi)です。
この記事を読んでいるデザイナーのみなさんが考える「良いデザイン」とは何でしょう?
僕が日々デザインの仕事をしていて思うのは、ただ単に「かっこいい」「きれいにレイアウトされている」のはデザインの重要な要素ではあるけれど、良いデザインそのもとは違う。
「良いデザイン」というのは、表層的なデザインだけではなく、もう少し広義に考えなきゃいけないのかなということです。
そもそもデザインとは
「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化する。」
「公益財団法人日本デザイン振興会」ホームページより抜粋
簡単にいうと、良いデザインとは「デザインの目的を果たしつつ、見た目もいい感じに仕上がっている」モノなのかなと思います。
デザインの目的とは問題解決です。
じゃあ、そのためには何が必要でしょうか?
僕が考える「良いデザイン」のために必要だと思うのはこの4つ。
- 目的を明確にする
- ターゲットを考える
- 時代(トレンド)と合っている
- デザインのセオリーを守る
それでは、それぞれについて説明していきます。
本記事の信頼性
目的を明確にする
デザインをするのは何かしらの目的があるからです。
「何のためにデザインするのか常に考えろよ」
新卒デザイナーの頃、見た目を格好良く見せるのがデザインだと思っていた僕に、先輩デザイナーが言った言葉です。
もちろん見た目をよく見せるのは重要ですけど、アウトプットの前にまず「なぜそれをデザインするのか?」を考える必要があります。そうして目的を明確にすればゴールを設定できます。
あとはゴールに向かう筋道を立ててデザインしていきます。
ターゲットを考える
デザインはヒトに向けてのモノなので、必ず「誰に伝えたいのか」を考えてデザインしないといけません。
ターゲット像を描いたら、ターゲットにどんなイメージを与えたいかを整理して、デザインの方向性を決めていきます。
年齢層や性別によって、どの情報に重点を置くのかがだいぶ変わってきます。
おおまかですが、例えば高齢者をターゲットとしたデザインの場合。
- 文字はできるだけ大きめに・太めに
- 商品を通常より大きめに掲載
- 高齢者が認識しずらい色は使わない
- 同系色は避ける
などを意識的に気をつけたいところです。
このように、高齢者がデザインを目にした時のことをイメージして、老眼や白内障などによる色の見え方にまで配慮ができると、結果「良いデザイン」に近づくことができるかもしれません。
時代(トレンド)と合っている
最新のものや時代の流れをおさえることは、デザインにとって重要です。時代によって変化するデザインといえば、企業ロゴが代表的ですね。
パソコンでのデザイン作業が主流になった2000年代、ドロップシャドウや立体的処理など、デザインソフトの機能を使ったゴリゴリの装飾が流行りました。
現在のデザインの傾向は、ミニマリズムの影響からかシンプルでフラットなグラフィックがトレンドです。
今の時代はとくに、WEBデザインからトレンドが発生しやすいですね。
これはSNSやWebサイトがコミュニケーションの中心となっているからでしょう。
なぜデザインが時代に合っている方が良いのかというと、過去のトレンドが古くさく感じたり、使い勝手が悪くなったり、時代の流れによって「効果的なデザインが変化する」からです。
また、トレンドをおさえているとユーザーからも注目を集めやすくなりますから、常にアンテナを張っておくことが重要なんですね。
なので、時代の流れに合った作品は「良いデザイン」として評価されやすいと思います。
最先端のトレンド掴みたい方にオススメの参考サイトは、こちらの記事をご覧ください!
デザインのセオリーを守る
デザインには「接近」「整列」「強弱」「反復」「トンマナ」など基本がいくつかあります。その中で「良いデザイン」において、最も重要なセオリーは「トンマナ」ではないかなと思います。
トンマナとはトーン&マナーの略です。
簡単にいえば「雰囲気」や「らしさ」を演出して、デザインに説得力を持たせる作業です。
目的やターゲットに対して、トンマナが合っているとデザインに説得力が出ます。逆にトンマナが合っていないと違和感だらけで、気持ちが悪いデザインになってしまいます。
なかでも、トンマナを決める際に大切なのは配色。
極端ですが、お寿司屋さんのチラシに写っている寿司ネタが青かったらどうでしょう?
青系は食欲を減退させる効果があると言われているので、相当気持ちが悪いです。
その逆で雑誌のダイエット特集にその写真を載せたら、効果があるかもしれません。
配色ひとつで、説得力が出ることも、違和感だらけになってしまうこともあります。
WEBデザインでは、ボタンの配色など、ナビゲーションよって色が果たす役割が重要だったりします。
このように、色が与える心理的影響が、いかに大きいかが分かりますね。
まとめ
今回の「良いデザイン」をつくるために必要な4つのことのまとめはこちらです。
- 目的を明確にする
- ターゲットを考える
- 時代(トレンド)に沿っている
- デザインのセオリーを守る
良いデザインというのは決して見た目がイイだけではなく、考え方が大切なのだと思います。最初は難しいかもしれませんが、いつも意識することで自然と身に付くようになると思うので頭のどこかに置いておきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございます。