デザイン

デザインが遅いのが悩み?その原因と今よりデザインのスピードを上げる方法をまとめてみた

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どうも、フリーランスデザイナーのヨシダマサ(@onof_yoshi)です。

デザイナーのみなさんはデザインでなにか悩みはありますか?
悩みは人それぞれですが「デザイン作業のスピードが遅い」ことで悩んでいるデザイナーは多いと思います。

これはデザイナーであれば誰もが通る道で、当然のように僕もいろんな道に迷いながら右往左往してきました。
制作会社に入社したてのころ先輩から「雑誌広告を作ってみて」と言われ、「半日でできます!」と宣言したにもかかわらず丸一日かかり怒られたり…。

いまこの記事を読んでいるのも

・「1つのデザインを仕上げるのにめちゃくちゃ時間がかかる」

・「上司や先輩にデザインスピードが遅いと指摘された」

・「周りのデザイナーと比べて作業が遅いことを自覚している」

・「作業スピードを上げてもっとたくさん仕事がしたい」

という方たちだと思います。

そこで今回は、デザインが遅くなる「原因」と、今よりもデザインスピードをアップさせる「方法」をまとめてみました。

【原因1】自分の中にデザインの引き出しが少ない

初心者や駆け出しのデザイナーは経験が浅いので、デザインの引き出しが少ないのはあたりまえだと思います。

自分の中にデザインの引き出しがないと

「何をどうデザインしていいか分からない」
「書体、配色、レイアウトがぜんぜん決まらない」

みたいな状態に陥ってしまいがちです。

まずはいろんなデザインに触れる

自分の中にアイデアを引き出しを増やすためには、参考サイトを見たり、先輩のデザインを見たりして、質のいいデザインを見て頭の中にインプットする意識を持ちましょう。

例えば、バレンタインデーに向けたキャンペーンのデザインであれば、Web上だけでなく、雑誌やケーキ店の広告など、色々なところから情報を集めるようにするといいと思います。

デザイントレースをたくさんやる

絵画でもスポーツでも、まずは誰かの真似ごとから始まります。
デザインも同じで、デザインを見たり学んだものを手を動かすことでスキルを身に付けていくのが理想的だと思います。

デザインをただなぞるだけでは意味がないので、トレースする前によく観察してデザインのポイントを書き出してみるのがオススメ。

ポイントを意識しながトレースをやりこむことで、技術が盗めてくるはず。

「可愛いデザイン」の引き出しを増やしたい場合

1.丸文字などの可愛いフォント

2.パステルカラーの配色

3.イラストのタッチ

4.吹き出しなど飾り枠

などのポイントを意識するといいと思います。


【原因2】いきなりPCで作業をはじめてしまう

デザインが遅い人で多いのが「よし、デザインしよっ」と、いきなりパソコンに向かって作業をはじめてしまう人。
これはノープランでプレゼンに望むのと同じくらい、無謀です。

仮に最初は調子よくても、途中から迷いが出てきて、デザインがグダグダになっていき、思考停止状態になるなんて事もしばしば。
こういう人は、パソコンに向かう前に、大まかにデザインの方向性を決めることを意識すれば良いのかなと思います。

まずどんなデザインにするか整理してみる

大まかにデザインの方向性を決めるときに最低限、意識したいのが

1.なにを・なんのために作るのか

2.ターゲットは誰か

3.どんなメリットがあるのか

のようなポイントかなと思います。

1.でこのフライヤーはイベント告知のため?Webサイトのゴールは?など、目的を考えてデザインの方向性を決めていきます。

2.でターゲットにあったイメージを考えます。
シニア向けのデザインにエネルギッシュなビビットなカラーは合わないし、7ptの小さい文字は使いませんよね?
デザインの先には必ずターゲットがいるという事を意識します。

3.では顧客・ユーザーどんな良いことがあるのか。
「期間限定で30%OFF」
「楽しく英語の基礎が学べる」
「業界初の◯◯」

商品やサービスには相手にとってなにかしらメリットがあるので、そこをツボを押さえたデザインができれば、クライアントにも信頼されると思います。

このように、すべてのデザイン要素には理由があります。その理由をはじめに言語化しておくと、方向性を大きく外すことはなくなりますし、後でデザインに迷ってもすぐに軌道修正できます。

紙ベースでラフデザインを作る

デザインの方向性が頭の中で決まったら、今度は手を動かして紙をベースにデザインをスケッチします。

最初にラフデザインを作ると、デザインの仕上がりがイメージできます。結果、ノープランでIllustratorやPhotoshopで作りはじめるよりも、作業効率が良くなります。

このとき、紙と鉛筆で作ることをオススメします。
鉛筆なら書いては消してを繰り返しながら、10分もあれば2~3パターンくらいは以外とラクに作れます。
ロゴデザインの場合は消さずに、思いつくままに紙いっぱいに、とにかくたくさんのアイデアを出しまくったほうがいいですね。


【原因3】いきなり細部からデザインしてしまう

これは社内にデザインを教わる上司や先輩デザイナーがいない、もしくは独学でデザインを勉強してきた人に多いあるあるのパターンだと思います。

デザインを進める順番を正しく覚える

ここで言う順番というのは、デザインの要素を落とし込んでいく順番のことで

「手書きでラフを作る」
   ▼
「大まかなデザインレイアウト組む」
   ▼
「書体・色・写真などの作り込み」
   ▼
「細かいパーツを作る」

みたいな流れになります。

ここで意識したいのが「森全体を見てから木を見る」こと。

この順番を知らない人は、いきなりボタンやバクダンマークなど細部から作り始めてしまうなど、「木を見て森を見ず」状態なことが多いです。

デザインを進める順番が逆なので、ブラッシュアップに時間をかける余裕がなくなり、ツメの甘いデザインになってしまうなんてことも。

【原因4】ひとつのデザインに固執してしまう

デザイナーがひとつのデザインに固執してしまう原因は、せっかく時間をかけて作ったデザインが「もったいなくて捨てられない」からだと思います。

もったいないから、作ったデザインの中で何とかしようと思ってしまう。
デザインが遅くなるのは、この悪循環が原因の場合が多いのかなと。

デザインを数パターン作ってみる

デザインが上手くいかなくなったとき、ひとつの案にこだわりすぎてしまうと「思考が停止して先に進めなく」なってしまいます。
そんなときは、あらかじめラフスケッチで数パターン考えておいたデザインや、デザイン途中でふとひらめいたアイデアを、できるだけ作ってみるのがオススメ。

デザインスピードアップのコツは「早めの気持ちの切り替え」かなと思っていて、デザイン迷子になったときは数パターン作ってみると、経験上、着地点が早く見つかる場合が多いです。

取捨選択し易いですし、たくさんアウトプットすることでクオリティも上がっていきます。思考停止しているよりも、手を動かした方が、ぜんぜん早く仕上がるのでぜひ。

「大まかにデザイン」がポイント

デザインを数パターン作るときのポイントは「大まかにデザイン」すること。目的は早くデザインの着地点を見つけることなので、この段階でデザインを作り込む必要はありません。

少しでも迷ったら今のデザインは置いておいて、すぐに別パターンを作ってみる。しかも、大まかに。これの繰り返しだと思います。

【原因5】最後まで上司にデザインを見せず突っ走ってしまう

デザインが遅いという人に限って、デザインができるまでデザインを「見せない」ことが多いように思います。

デザインに限らずですが、仕事はクライアントや上司とコミュニケーションをとりながら進めていくもので、自分の感覚だけで突っ走ると、色んなズレが生じやすくなるので気をつけた方が良いかなと思います。
なので、上司や先輩には早めに段階的にデザインチェックをしてもらといいでしょう。

タイミング的には

・ラフスケッチの段階

・7割程度できた段階

・自分の中で完成した段階 など

駆け出しや新卒のデザイナーは、3回くらい必要かなと思います。

早めにラフを見せることで、そもそもの方向性が認識できる

駆け出しや新卒のデザイナーは、ラフスケッチの段階でチェックしてもらうことで、そもそも自分のデザインの方向性が間違っていないかを確認することができます。

もし、方向性を間違ったままデザインを進めてしまうと、その後、軌道修正する時間がなくなり、結局、先輩が半日で作ったデザインが提出されたなんてことも。
色んな人に迷惑をかけてしまいます。

7割程度なら鬼チェックが入ってもタイムロスが最小限に

ちょっと分かりづらいですが、7割程度というのは「大まかなデザインが固まったくらいの段階」で、細かなパーツを作る前です。

もしここで、ディレクターからデザインの鬼チェックが入っても、時間的に余裕がある段階なので、焦らず冷静に作業ができるため凡ミスも減ります。

【原因6】ツール(ソフト)を使いこなせていない

これは、駆け出しやベテランのデザイナーに多かったりします。IllustratorやPhotoshopなどツールの知識が足りず、操作も自己流な人に多いです。

「データが重くて保存に時間がかかる」
「いちいち画像データを集めるのが大変なんだけど…」

みたいな感じで、作業に無駄な時間を費やしてしまいます。

ショートカットを覚える、苦手なツールを積極的に勉強する

ショートカットは使えば効率上がるのに、やっていない人が以外と多いです。僕もショートカットは覚えるのが面倒で避けていました。
でも、積極的に使うようになってからは、めちゃくちゃ捗るようになりました。

ショートカットは頭より、体で覚えるものなので、よく使うコマンドはひたすら繰り返して体に覚えさせましょう。

また、苦手意識のあるツールには積極的に触れるようにしましょう。
色んな道具を使いこなせるようになれば、アイデアを簡単にカタチにできるし、表現の幅も広がります。

【原因7】パーツ(素材)作りに時間をかけすぎてしまう

細部にこだわりすぎる人は、時間をかけてデザイン素材を作り込んでしまいがちです。
でも、最後の仕上げのボタンやアイコンなどのデザインパーツは、毎回時間をかけて作る必要はないかなと思います。

なぜなら、よほど世界観にこだわったデザインでもない限り、オリジナリティよりも、視認性を優先した方が良いと思うので、僕は色を変えたりして、以前に使ったパーツをコピペする場合が多いです。

よく使うパーツを作ってストックしておく

パーツを作りたいときは、時間に余裕がある時に、あれこれ考えながら楽しく作る方がいいかなと思います。

例えば、仕事のちょっとした空き時間にパーツを作って「パーツフォルダ」としてストックしておくと便利かもしれません。

フリー素材サイトを上手く活用する

最近はフリー素材サイトをうまく活用するデザイナーも多いですね。
普段から使えそうなものパーツをダウンロードしておくと、時間短縮になるのでオススメです。

便利なフリー素材サイトについてはこちらにまとめているので、参考にしてみてください。

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まとめ

いかがだったでしょうか。

デザインのスピードが速い人は、それだけでも評価が上がります。しかも、掛けるべきところに時間をかけているので、デザインのクオリティも上がっていきます。

みなさんの時間短縮&スピードアップの手助けになれれば幸いです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

ABOUT ME
ヨシダマサ
埼玉県出身で都内在住。フリーランス歴10年以上のグラフィックデザイナーです。40代になり新しいことにチャレンジしようと思い立ち、2019年5月に新元号とともにブログを始めました!デザインとネット収益で生活することを目標にしています。 詳しいプロフィールはこちらから!