フリーランス目指している、またはフリーランスになったばかりで「みんなどんなことで失敗しているのか知りたい。どうやって乗り越えたんだろう?」
と思っている方に現役フリーランスのヨシダマサ(@onof_yoshi)が疑問に答えていきたいと思います。
個人的な見解ですが、SNSなどを見ているとフリーランスを目指している人が増えているように思います。
いま記事を読んでいるあなたもフリーランスに興味があるのだと思います。
この記事を書いている時点で僕は、フリーランス歴15年ほど。いままで数々の失敗しまくっています。
会社員と違ってフリーランスには、いままで考えたこともない失敗が待ち受けています。相手があることなので、ぶっちゃけ失敗を100%避けることはできないと思うので。
そこで今回の記事では
1 お金の失敗体験
2 仕事の失敗体験
3 生活の失敗体験
の順にそれぞれご紹介。さらに最大限に失敗を避けるための対策についてのノウハウも共有したい思います。
どれもリアルな失敗談ですから、これからフリーランスになろうとしている人に参考になると思います!
お金の失敗体験
まず、フリーランスがつまずくのはお金に関してかなと思います。
前職が営業職や経理であれば問題ないと思いますが、デザイナーの場合、見積書を作成するのが初めてとか、領収書をもらう習慣がない人が多いと思うので。
見積もりの出し方が分からず修正費用をもらい損ねる
これは仕事でのお金のミス。
独立したての頃は、見積もりを出すタイミングが分からなくて、仕事の終盤になってしまったり、本来なら請求すべき大きな変更に伴う修正費用をもらい損ねていました。
失敗しないための対策
お客さんと最初の打ち合わせの後に、まずはこちらから概算で見積り書を出すことが基本です。
値段を決めるのは自分ですから、しっかりと自分の中でベースを決めておくといいです。
あとは、大きな修正や仕様の一部が丸々差替えになった場合は、作業にかかる前に忘れずに修正費用を再度見積もりしましょう。
ごくたまに「他のところは○万円でできるって言ってましたよ」と吹っかけられることがありますけど、そんな足元を見てくる担当者とは、仕事をしない方がいいですね。
領収書をもらい忘れる
仕事のために使った交通費や飲食代などを経費として計上するためには「領収書」が必要です。フリーランスのなりたての時は、習慣化していないので、ついついもらうのを忘れてしまうんですよね。
失敗しないための対策
領収書は節税のために必要なものです。なので、とりあえずなんでも貰っておくクセを付けましょう。
経費として計上できるかの判断はあとですればいいので。
それでも心配な人は、支払いをできるだけクレジットカードにするといいですね。クレジット明細は経費の証明として領収書の代わりになるので、忘れっぽい人も安心です。
確定申告が大変で仕事に影響
個人事業主であるフリーランスは、確定申告をしなければいけません。
なんで確定申告が必要なのかザックリ言うと「稼いだ額に対して納める税金額を決める」ためです。
僕が初めて確定申告をしたときは、1日あれば大丈夫だろうと申告締切日の一週間くらい前まで放置していました。
最初は甘く見ていましたが、何も勝手が分からずに、経費の計算だけでなく、控除に必要な書類を整理したり…、とにかくめちゃくちゃ大変でした。
結果、2~3日ろくに仕事もできずに大変な思いをしました…。
失敗しないための対策
ポイントは一つです。とにかく、まとめて一気にやろうと思わないこと。
月に一度でも時間があるときに、書類をまとめるようにすると確定申告時のまとめ作業がだいぶラクです。
さらに、毎月の売上と経費の作業時間を大幅に削減するには、会計ソフトが一番いいと思います。
フリーランスでは「freee(フリー)」を使っている人が多いです。
「簿記の知識ないし、確定申告ができればいい」という人にはおすすめ。
贅沢しすぎて翌年の税金を納めるのに苦労
これは個人的にめちゃくちゃ恥ずかしい話です。
フリーランスになっても、会社員時代のノリで、毎月の売上を使い込んでしまい、翌年の税金を払うのにものすごく苦労しました。
失敗しないための対策
僕がこの失敗で学んだのは節約の大切さ。
フリーランスは売上がどうしても不安定になるので、シンプルに税金を納められるくらいの預金は残しておきしましょう!
税金だけでなく、さらに国民年金、国民健康保険も自分で払わないといけないので気をつけましょう。
仕事の失敗体験
案件を抱えすぎた
独立したてのころは、自宅に一人という環境でどのくらいの仕事がこなせるのか自分でも分かりませんでした。
「集中力が続かない」
「YouTube見てたら1時間経っていた」
みたいな感じで、仕事がはかどらないことも多々ありましたから。
そして当時は「たくさん稼ぎたい!」と無理をして、依頼された仕事をすべて受けていました。
その結果、通常のペースでは自分の手が追いつかず、打ち合わせ以外ではほとんど外出もできず、1か月くらい自宅に缶詰状態で、なんとか納期に間に合わせるといった状態。
失敗しないための対策
たくさん仕事をこなしたい気持ちは分かりますが、いくつかの仕事をこなしつつ、まずは自分で抱えられるキャパシティを把握して仕事を詰め込みすぎないこと。
自分の大体のキャパシティを把握しておけば、溢れ出ちゃいそうな仕事を外部のデザイナーに頼むなり、最初から依頼を断るなり、冷静に対処ができるようになります。
連日徹夜続きで爆睡。約束をすっぽかす
これをやらかしてしまうと本当にヤバイです。
前述に通じる話ですけど、案件を抱えすぎたのが原因で、毎日ほぼ徹夜続き。深夜に仕事を終えてタイマーをかけずにそのまま爆睡。
翌日、朝一で仕事の約束があったにもかかわらず、約束をすっぽかしてしまったワケです。
携帯はバイブレーションになっていて電話の着信にも気がつかず。
最後は、担当者が家まで訪ねてくる始末。
本当に情けないのが、違う会社の担当者に、もう一度同じことをやらかしてしまいました…。
あぁ信用失ったし終わったな、というか自分終わってるなと思いましたが、その後も継続的に仕事をいただけて、お客様には感謝しかありません。
失敗しないための対策
僕は本当に運が良かったとしか言えません。
こんな僕が言うのもなんですが、フリーランスがお客さんから信頼を失うような行動は、絶対にNG。
信用を積み重ねるのは大変ですが、失うのは一瞬だということを覚えておきましょう。
あとシンプルですけど、結婚している人は、夫婦間でスケジュールを共有しておくのも効果的かなと思います。もし、時間になって起きてこなかった場合は起こしてもらうとか。
支払い期日にデザイン料が振り込まれずテンパる
フリーランスをしていて多いのは、支払いなどお金に関するトラブル。
僕がデザイン料の未払いに遭遇したケースは、制作と経理の伝達がうまくできておらず、支払いの処理ができていませんでした。本来の支払い期日は過ぎてしまいましたが、報酬は無事振り込まれました。
初めての経験だったので振り込みの確認ができなかった時は、テンパりましたね。
失敗しないための対策
フリーランスで活動をしていれば、報酬の未払いに遭遇する可能性は誰にでもあります。
未払いのトラブルを防ぐのに、一番確実なのは契約書を結ぶこと。ただ、日々の忙しい仕事のなかで、毎回契約書を交わすというのは現実的には難しいですよね。
そんな時はメールやSNSのやり取りは契約の証拠になるので、残しておきましょう。
また、発注書や請書でも契約成立の証拠になるので、支払いが完了するまで残しておきましょう。
こちらの記事で支払いトラブルにあった場合の対応と回避方法を詳しく書いていますので参考にしてください。
納品後に誤植発覚。損害金を請求された
こちらが相手側に損害を与えてしまうケース。これはフリーランスを続けるほど、発生する可能性が高くなります。
グラフィックデザイナーの僕の場合は、制作物の修正過程で自分の入力ミスで誤植に気がつかずそのまま印刷物になってしまいました。
フリーランス15年の間に、刷り直しによる損害をこれまで50万円ほど弁償しました。だいたい1ヶ月分の売上が吹っ飛んでしまった感じですね…。
会社員は会社が守ってくれますけど、
フリーランスは誰も守ってはくれません。
失敗しないための対策
どんなに注意していても、ミスは避けることはできません。でも、減らすことはできます。
僕は長い文章を修正する場合には、自分で文字入力するのではなく、テキストを支給してもらうようにしています。
あとあと自分の不利にならないように、担当者との間に決まりごとを作っておくのがポイントです。それを契約書にも明記すれば、仕事を受ける側の損害は最小限にとどめられます。
相手に損害を与えてしまった時の備えとして、【FREENANCE】(フリーナンス)などのフリーランス向けの補償サービスを利用することが、ここ数年で常識になっています。
フリーナンスは、
・登録無料
・納品物の欠陥による事故の補償も自動付帯されるので保険料などの負担もない
というのがフリーランス目線でいいですね。
気になる方はこちらの記事もあわせてどうぞ。
生活の失敗体験
不規則な生活&食生活で激太り
これはフリーランスにとって悩みのタネでしょう。そんな僕もそうでした。
以前は仕事で忙しいときは、おやつを食べながら作業して、夜食を食べて、睡眠が不足し、運動もしないでずっとイスに座りっぱなしでした。
体力的にも精神的にも疲れてしまって、仕事のパフォーマンスが落ちて、そのストレスで食べる…。体重は会社員時代と比べて10kg近く激太り。
まさに負のサイクルに落ちいっていましたね。
失敗しないための対策
まず「食事」を改善するのがポイントです。健康の基本は食からだと思うので。
・おやつに甘いものをなるべく食べない
・白米などの炭水化物を控える
おやつは甘いミルクチョコが大好きで毎日のように食べていたのを、高カカオチョコレートに変えました。
仕事中にお腹が空いたなっていう時は、食塩無添加のナッツを食べています。
ナッツ類は空腹感を抑える効果があると言われているので、小腹が空いた時に食べているのが最適なんですね。
主食は発芽玄米や全粒粉のパンを食べています。血糖値を上げにくいので、以前より食後も眠くなりにくく、集中力も上がった感じがしますね。
生活のリズムが乱れ睡眠負債を抱える
昔はよく寝ていました。会社員時代はめちゃくちゃ。
でも、フリーランスになってからは平日は徹夜が続いてリズムが狂ってしまいました。土日でたくさん寝ても睡眠負債は解消できず…。
睡眠負債というのは、「睡眠不足が借金のように積み重なって、不調を引き起こす原因になる状態」のこと。
僕はこれを知って怖くなったのをきっかけに睡眠を改善しようと思いました。
失敗しないための対策
睡眠を改善するにはまず、生活のリズムを整えることだと思ったので、できるだけ就寝する時間と起床時間を同じにしました。
睡眠時間は7時間程度。今まで無駄に使っていた時間を省いて睡眠時間を確保しました。
まとめ
以上、フリーランスになってからの失敗談でした。
人生に苦労や失敗は必要だとよく言われます。
積極的にトライすることは大切で、エラーはつきもの。その経験から学ぶことは多いけれど、あらかじめわかっている失敗をわざわざする必要はありません。
この記事を読んだみなさんは、少なくとも今回ご紹介した失敗はしないよう気をつけてください。そして充実したフリーランスとして人生を歩んでください!
最後まで読んでくれてありがとうございます。